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"Studio YOU"のピアノブースにて




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第25回 誰かが私を見ていてくれる(2003/春号)

久しぶりのエッセイです。

去年末から毎日のダイアリーを書き始め すっかり遠のいてしまってました。 今後、エッセイはワンシーズンに一回、季節が 変わる毎にその頃感じた事を書いて行きたいと思います。

前回(冬のエッセイ)からの変化といえば、やはりピアノの前に 座って歌うようになったことでしょうか。 ひょんなきっかけで、ボーカルだけにとらわれず楽器も弾いてみれば もっと深く‘音楽’を楽しめるのではないか、と気軽にはじめたのです。 もちろん、ボーカリスト中谷泰子がもっと音楽的に成長できることが 狙いなのですが・・。

今、つい先日レコーディングしたものを、ラフにミックスしたものを聞いてますが、 やはり歌いながら弾くのは難しい・・!というのが実感です。 今まで100%歌に集中して歌えてたのに 神経が半分ずつしか使えなくなり、ライブのように その時のノリや盛り上がりで行ってしまえるのと 違って、レコーディングでは歌詞、声色、感情、ピッチ(音程)、 リズムなどに気使いながらグルーブしていかねばならず、 ピアノは、全体を乱さぬよう、ミスタッチのないよう、美味しいオブリガードを 入れていき、ソロが回ってきたら、 ドキドキしながら閃いたメロディーを奏でていく・・。 まるで聖徳太子状態ですね・・(笑) 後に残っていくものですから、「まあえっか?!」では 済まされないですしね。 細かく言えば、歌詞で複数形の"s"がひとつ抜けるだけでも 意味が変わってくるので許されない。ピッチが危ないのもボツ。 ピアノソロに至っては、よくピアニストがメロディーを口ずさみ ながら弾いてますよね?!私も、例えばスキャットなどで口ずさむのは 自然に出て来ても、それを指に伝えて奏でるのは、思うように 行かないのです(笑) そういう意味では身体がダイレクトに楽器となるボーカルは 体調によってすごく左右されますが、ピアノという媒体を使って 音を出す楽器は、脳から指へ、感情を指先に込めて 表現するいう意味で、大変難しいという発見をしました。

しかし、今迄に書いたことは全てミュージシャンという観点からの心配事で、リス ナーのみなさんにはノー天気に楽しい気分になってもらえたり、 ちょっぴりセンチなムードに浸ってもらえればサイコーです。今回こだわったのは、 ドラムレスの「ナットキングコールトリオ」のような古いJAZZのスタイルです。ギ ターが刻むノスタルジックなナンバー、ベースがアルコ(弓)を奏でるメロディアス なナンバー、3人で究極のスピードに挑戦した スリリングなナンバー、珠玉のポップスをユニークにアレンジしたナンバー、ハイ トーンボーカルを覆すごとくこの私が吠える(?笑)ブルージーなナンバーも入る予 定です。このユニットは私の音楽のスタイルの一つとして継続してやっていくつもり ですので、まだまだ発展途上ですが、 記念すべき第一作として初夏にさしかかる頃、みなさんのお耳に届くと 思います。童心に戻って、夢見る少女の気持ちで作り上げた新しい挑戦の一作、どう ぞ楽しみに待っていて下さいね!

そんな私の姿を大きな世界から見れば、ほんのちっぽけな トピックスにしか過ぎないのですが、見守ってくださるみなさんの お陰でマイペースながらも続けていけるのです。 心から感謝しています♪今回はCDにも入れる、大好きなこの歌を。

Someone to watch over me(誰かが私を見ていてくれる)

ずっとめぐり会いたかったあの人。 その人が私のことを見つめていてくれれば どんなにうれしいでしょう。 その人は決してハンサムって言えないかもしれないけど、 私の心を開く鍵を持っているの。 早く私の前に現れて下さい、と誰かあの人に伝えて。 来てくれれば私がリードしてあげる。 見守っていてくれるその人が、私には必要なのです。

これを読んで下さってるみなさんを 癒したり、勇気づけたりできる歌を これからも歌っていきたいと願う私です。

2003年3月17日本格的な春を待ちわびて


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