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昨年のディナーショーにて




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第36回 ♪「Daquiro que eu sei(僕の知っていること)」(2007年冬号)

2007年の初めに、今年の「歌」の目標を。 ライブや去年の日記でも宣言してきましたが、

 (1)ずっと歌ってきた、渋くておしゃれな古き良きジャズスタンダードを歌うスタイル。

 (2)ずっと昔から聞いて&歌ってきた、ポップス、ラテン(ボサノバも含む)、と「ジャズ」をフュージョン(融合)した曲を歌い、将来的には曲を作る。

この二本立てで参ります。

 昨春からのホテルのラウンジの仕事で、ささやくように歌わなければならなかった環境からボサノバをやろうと決め、ボサノバのアーチストを順に研究していくうちに辿り着いたイヴァンリンスやブラジリアンミュージック。中でもイヴァン・リンスの曲はメロディーが究極に美しいのに、その下の演奏は究極に難しい(かっこいいテンションコードだらけです)という、ミュージシャンとしては最高に燃えるサウンド展開なのです。テクニックの裏に隠された切ないメロディーが一層心にしみるのです。近年、私はピアノも演奏してるところから(彼はピアニストで、ライブではキーボードを弾き語る)、ミュージシャンとしても、惹かれたに違いありません。10年前、ピアノを弾かずにボーカルのみをやってた当時は、難しすぎて「歌いたくても楽譜も書けない・・」と挑戦できずにいたのですから。。やっと音楽的にこの粋まで成長してこれて、今それを等身大で楽しんでやれることに感激しています。 今後曲を作るにもお手本的存在で、やっと目指すものに近いアーティスト、サウンドに出会えた2006年だったのです。

 今迄だって、私は私なりに一生懸命策を練って、それなりに苦労もしてCDを5枚もリリースし続けてきました。 私が進んできた、またこれから進もうとする音楽について、よりみなさんに理解して応援していただきたいので 最近、ファンの方に質問されたことにここで答えたいと思います。

 (a)私のCDをいろいろ聞いて「あなたは何のジャンルを歌いたいの?」と心配してくれる人がいます。

 私の中では、素晴らしいメロディー、サウンド、歌詞があればジャンルなんて関係ないのです。 素晴らしいシンガー、リンダロンシュタットのアルバムを順に思い浮かべてください。
 カントリー歌手だった彼女、ポップス、ロック、ジャズをひと通り歌ったあと、近年はスパニッシュソングや もっとマニアックなCDを出し続けています。彼女こそ、私が歌い始めた頃からの一番のアイドルなのです。 大きく考えれば、私たち日本人のやる海外の音楽は、「洋楽」でひとくくりされ、所詮自分達の母国語で歌う音楽ではないわけです。 ジャンルにこだわったりするのは日本だけみたいです。。

 (b)また、私がCDで色んな「唱法」を使うことに、違和感を覚える人がいるらしいのですが。。

 私なら、1枚のCDを聞くときに、ず〜っと同じ調子で歌われたら、2曲で厭きます。 声によほど特徴がある人を除いてですが。
 歌唱力抜群のシンガー、セリーヌディオンのCDを聞いてください。彼女は声が素晴らしいにもかかわらず、 際立つ歌の上手さは、一曲ごとに色んな唱法でアプローチし、納得するまで妥協せず歌っているからなのです。 別の言い方をすると、歌手は1枚のCDの中で、一曲ごとに違った女優を演じているのです。 特に「ジャズ」のアルバムの中で、アレンジを変えてポップスを歌う場合は、 バック伴奏の楽器編成が同じなので、私の場合歌い方のアプローチで曲の色を変えていきます。

 どの曲も私の持っている「声」、「音楽の表現」に違いないのです。

 今年の占いを試すと、残念ながら良いと書かれたものがありませんでした。

「2007年は忍耐と苦しみの年。明るい未来への準備と知って乗り越えること」
「自重期、運命は停滞するので計画性を持って後の準備をすること」etc..

 100%信じるつもりはないし、何があってぶつかっていくつもりだけど、 要するにまだまだ努力が足りない、、ということですね。 音楽の神様がウインクして微笑んでくれる日を目指して、 みなさんから上記のような質問が出たりしない存在を目指して、日々精進します。

 今回の曲はイヴァンリンスの♪ダキーロ キ エウ セイ です。

 ポルトガル語で歌われるので、日本語で歌詞を載せます。 新年早々一番に聞きたいと選んで、起き掛けにかけた曲です。 明日への挑戦のような未知のエネルギーあふれる、伸びやかなメロディーです。 (私は今後、英語で歌うと思いますが、歌詞の意味がかなり変わってしまいます)

♪僕の知っていること

僕の知っているすべてが、明確なわけじゃなく
許されるわけでもなく、理解されたわけでもなかった

僕の知っているすべてが、禁じられたわけでもなく
可能であったわけでもなく、確かであったわけでもなかった

でも、僕は目を閉じなかった 耳をふさがなかった
嗅ぎ、触れて、テイスティングしてみた
五感の隅々まで使って。。

だからこそ、僕は感じてる
自分がよりクリーンになれるのだと

 イヴァンリンス自身の作詞ではないのですが、なかなか日本やアメリカの曲には 出てこない、内容の素晴らしい詩だと思いませんか?
まだまだ私の知ってることなんて、氷山の一角です。 でも五感の隅々まで使って感じて、得たものは生涯信じられる気がします。

新たな気持ちで音楽に再び向かおうと決めた2007年1月初旬の深夜


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