Speak Low


全国ツアー決定!

6/13:大阪四ツ橋「マンハッタン」:ゲスト宮下博行(p)
6/15:東京新宿「ジャズスポットJ」:ゲスト清水ゆかり(p)
6/20:神戸元町「雅画林」
6/21:名古屋八事本町「メリーポピンズ」
6/24:大阪梅田「ロイヤルホース」:ゲスト滝川雅弘(cl)
6/29:広島堀川「サテンドール」:ゲスト川端恒二(p)


Lyra Records LRJZ1006
2002年6月1日発売

Speak Low

中谷泰子(ボーカル)、能勢英史(g)、西垣昌也(b)、塩入基弘(ds)
2002年3月11日〜16日、大阪四ツ橋「マンハッタン」にて録音

1.Lush Life, 2.Que Sera Sera, 3.Speak Low, 4.My Favorite Things, 5.You've Changed, 6.Besame Mucho(Kiss me much), 7.A Nightingale Sang In Berkley Square, 8.The Gift !(Recade Bossa Nova), 9.They Can't Take That Away From Me, 10.Company, 11.How Long Has This Been Going On, 12 My heart Belongs To Daddy, 13. Lovin' You

プロデュース・録音; 尾久土正己


ライナーノーツから抜粋

(前略)
 中谷泰子は、正真正銘の「ジャズ歌手」になっていた。

 彼女の歌はきれいなままだった。無垢な上品さも少しも失われていなかった。ハイ トーンの美しさはさらに磨きがかかっていた。それなのに彼女の歌は、痛いほどに突 き刺さってきたのだった。

 ボクが見逃してしまっていた彼女の本当の魅力が引き出された原因はすぐに分かっ た。能勢英史のギターのサウンドだ。クラシカルとかノスタルジックとか表現される ことの多い彼のギターも、一聴するとイノセントな手触りを感じる。当初ボク自身も そう思っていた。しかし改めて注意しながら聴いてみると、その実かなり高度なテク ニックを駆使しながら、そうは感じさせないように工夫されたものであった。

 そんな能勢のギターは、中谷の無垢な歌声を邪魔することなく、逆に無垢な魅力を 増幅して伝えてくれた。それはまるで、方解石がストレートに光を伝えているように 見せて、実は内部では複雑な屈折をさせているような感じだ。そしてそうすることに よって、彼女の澄んだ歌声の裏に潜んでいた、精製されたような純粋な痛みを見事に 浮かび上がらせていたのだった。

 恨むこともそねむことも出来ず、ただ祈ることしか出来ない乙女の、静かな絶望に も似た痛み。2人の出逢いは、“イノセントなジャズ”という新たなジャンルを生み 出そうとしているのではないか。ボク自身は今そう思っている・・・
(後略)

2002年4日 放送作家 さいとうわに